
家事や育児と両立しながら、在宅で専門スキルを活かして働きたい。そんな風に考える主婦・ママにとって、プログラミングスキルは未来を切り拓く大きな武器になります。専門性が高く高収入が期待できるうえ、IT業界は慢性的な人手不足で需要も非常に高いためです。
この記事では、パソコン操作がおぼつかない状態からでも、在宅プログラマーとしてのキャリアを目指せるよう、プログラミングスクールの選び方から、目的別のおすすめスクール、学習を成功させるための注意点まで、必要な情報を網羅的に解説します。
目次
スクール選びの前に知っておきたいこと
プログラミングスクールに通い始める前に、まずは「どんなスキルが必要で、どのくらいの時間がかかるのか」という全体像を把握しておくことが、挫折しないための第一歩です。
在宅プログラマーに必要なスキル
在宅でプログラマーとして活躍するためには、プログラミング言語の知識はもちろん、それ以外のスキルも同様に重要になります。
- プログラミングスキル:Webサイト制作でよく使われるHTML/CSS、JavaScript、Rubyといった言語の知識は基本です。
- ソフトスキル:納期を守るための自己管理能力、クライアントと円滑にやり取りするためのコミュニケーション能力、エラーや問題に直面したときに自力で解決しようと試みる問題解決能力が求められます。
- 環境構築・トラブルシューティング能力:在宅ワークでは、開発環境のセットアップやPCトラブルに自分で対処する場面が多くあります。自力で調べて解決する力は必須です。
- 実践的なコミュニケーション能力:チャットツールなどを活用し、進捗をこまめに報告・連絡・相談(報連相)することや、迅速なレスポンスを心がけることが、クライアントからの信頼に繋がります。
- 営業力・プレゼンテーション能力:フリーランスとして活動する場合、自分で仕事を探し、単価を交渉する営業力や、ポートフォリオ(制作実績)を見せて自分のスキルを的確に伝える力も重要になります。
学習時間の目安
一般的に、未経験からプログラミングを習得するには1000時間程度の学習が必要と言われています。これは決して短い時間ではありません。
例えば、1日に3時間の学習時間を確保できれば約11ヶ月、もし1日1時間であれば約2年半かかる計算です。しかし、これはあくまで独学の場合の目安。プログラミングスクールを利用すれば、効率的なカリキュラムと質問できる環境によって、この時間を大幅に短縮できます。
多くのスクールのコース期間は1ヶ月から4ヶ月程度が主流です。家事や育児のスケジュールと照らし合わせ、「平日は1時間、子供が寝た後の21時〜22時」「週末は3時間」など、具体的な学習計画を立てることが、学習を継続する鍵となります。
【失敗しない】主婦・ママ向けプログラミングスクールの選び方
自分に合ったスクールを選ぶことが、学習を継続し、目標を達成するための最も重要な要素です。以下の4つのポイントを必ずチェックしましょう。
- サポート体制の充実度学習中の疑問や不安をすぐに解消できる環境があるかは、挫折しないために不可欠です。特に主婦・ママにとっては、自分と同じ境遇に特化したサポートがあるかを確認しましょう。例えば、自宅にベビーシッターを派遣してくれるサービスを提供しているスクールもあります。また、専属講師によるマンツーマン指導や、同じ目標を持つママ仲間と交流できるコミュニティの存在も、モチベーションを維持する上で大きな助けになります。
- 無理なく学べる受講スタイルと柔軟性好きな時間に好きな場所で学べるオンライン完結型のスクールは、多忙な主婦・ママにとって最も有力な選択肢です。それに加え、子供の急な発熱や学校行事など、不測の事態に対応できるかも重要。レッスンの振替や、学習スケジュールの調整が柔軟にできるスクールを選びましょう。
- 卒業後のキャリアサポートスキルを習得した後に、それをどう仕事に繋げるかが最も重要です。「スキルを教えたら終わり」ではなく、卒業後のキャリアまで見据えたサポートがあるかを確認しましょう。具体的には、実績を証明するためのポートフォリオ作成支援や、クラウドソーシングサイトでのプロフィール添削、具体的な案件獲得のサポート、転職支援などが充実しているスクールがおすすめです。「卒業後はこんな流れで仕事を取っていきましょう」といった具体的なロードマップを提示してくれるスクールは、信頼できると言えるでしょう。
- 料金と支払い方法、給付金制度の活用受講料は決して安くないため、慎重な判断が必要です。国の「教育訓練給付制度」など、条件を満たせば受講料の最大70%(上限あり)の支給を受けられる場合があります。対象コースかどうかは必ず確認しましょう。また、一括での支払いが難しい場合でも、分割払いに対応しているスクールなら、月々の家計への負担を抑えながら学習を始められます。
【目的別】主婦・ママにおすすめのプログラミングスクール
ここでは、目的別にいくつかのおすすめスクールを紹介します。
子育てサポートが手厚いスクール
- Famm(ファム): まさにママのためのママ専用スクール。最大の魅力は、受講中に自宅にベビーシッターを無料で派遣してくれるサービスがあること。小さなお子さんがいても、安心して学習に集中できる環境が整っています。1ヶ月の短期集中型で、Webデザインやプログラミングの基礎を学びます。
- GeekGirlLabo(ギークガールラボ): 女性専用のプログラミング通信講座。「プレママ・ママコース」が用意されており、家事や育児と両立しやすいカリキュラムが特徴です。同じ境遇の女性たちと繋がれるコミュニティもあり、心強い存在となるでしょう。
豊富なコースから選びたい大手スクール
- TechAcademy(テックアカデミー): 受講者数No.1の実績を誇る大手スクール。Web制作、アプリ開発、AIなど、多岐にわたるコースから自分に合ったものを選べます。週2回のマンツーマンメンタリングで、疑問点をしっかり解消しながら進められます。
- SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア): 転職成功率99%を掲げるマンツーマン指導のスクール。専属講師があなたの目標に合わせてオーダーメイドのカリキュラムを作成してくれるため、挫折しにくい環境が整っています。分割払いで月々の負担を抑えられるのも魅力です。
多様なスキルを横断的に学びたい方向け
- SHElikes(シーライクス): プログラミングだけでなく、Webデザイン、Webマーケティング、ライティングなど、38種類以上の職種スキルが定額で学び放題の女性向けキャリアスクールです。複数のスキルを掛け合わせて、自分だけのキャリアを築きたい方におすすめです。
- デジタルハリウッドSTUDIO: オンラインと通学の両方に対応しており、ライフスタイルに合わせた学習が可能です。プロの講師によるLIVE授業も魅力の一つで、質の高い教育を受けられます。
- WEBCOACH(ウェブコーチ): フリーランスとして独立することに特化したスクール。カリキュラム内で実際の案件に挑戦し、実務経験を積める点が大きな特徴です。
学習を始める際の注意点と成功のコツ
最後に、学習を成功させ、在宅ワークの夢を実現するための注意点と、賢い制度の活用法について解説します。
目標と現実的なキャリアプランを明確にする
「月に5万円の副収入を得る」「週3日の在宅勤務を実現する」など、具体的な目標を設定することで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。
ただし、未経験からの「フルリモート正社員」に固執しすぎないことも重要です。企業側も未経験者の採用には慎重で、最初から完全在宅勤務が可能な求人は限られます。初めは出社とリモートを組み合わせたハイブリッド勤務や、オフィスでの研修期間がある求人も視野に入れ、まずは実務経験を積むことを最優先するのが賢明な戦略です。
また、企業への就職だけでなく、SNSでスキルを発信して身近な友人から仕事を受注したり、クラウドソーシングで小さな実績を重ねたりと、スモールスタートでキャリアを築いていく方法もあります。ある主婦は、未経験から学習を始め、SNSでの発信をきっかけに学習塾のウェブサイト制作を受注した事例もあります。
給付金や補助金制度を賢く利用する
費用を抑えるために、国や自治体の制度を最大限に活用しましょう。
- 教育訓練給付制度:条件を満たせば、受講料の最大70%(上限56万円)が国から支給されます。多くの大手スクールが対象コースを設けています。
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業:経済産業省が実施する事業で、対象の講座を受講すると費用の補助が受けられます。
- 求職者支援訓練:現在仕事を探している方向けの制度で、条件によっては月額10万円の給付金を受けながら無料でプログラミングを学べる場合もあります。
これらの制度の詳細は、お近くのハローワークで確認できます。「自分は対象外」と決めつけずに、一度相談してみることを強くおすすめします。
完璧を目指さず、まずは試してみる
「プログラミングが自分に合うか分からない…」と不安な方は、まずはProgateなどの無料学習サイトで基礎に触れてみるのが良い方法です。そこで「楽しい」「もっと知りたい」と感じられたら、スクールでの本格的な学習に進むと良いでしょう。
最初から完璧を目指す必要はありません。大切なのは、未来のために今日、一歩を踏み出すことです。あなたの挑戦が、新しいキャリアとより豊かな生活に繋がることを心から応援しています。